水虫はかゆいというイメージがどうしてもありますが、爪水虫になってしまったとしても爪自体はかゆくなりません。水虫に限らなくても、爪がかゆくなったという経験がある方はいらっしゃらないはずです。また、爪がかゆみや痛みなどの感覚を感じる部分であるとすれば、爪を切ることもできませんね。
爪水虫になっても爪自体はかゆくはなりませんが、水虫菌は爪の下に入り込んでいきます。そうすると、爪の下には神経がたくさんかよっていますから、だんだんと違和感を感じるようになります。爪水虫の症状が進んでしまうと、爪自体でかゆみは感じなくても爪の周りがかゆくなることがあります。
かゆみより問題なのは、痛みを伴う場合があることでしょう。爪水虫の症状が進行していくと爪が白や黄色っぽく変色してボロボロという状態になってしまいます。爪も変形を起こすことがあります。爪が変形を起こしてしまうと、肉に食い込むようになってしまい、通常の痛みならまだしも激痛を伴うということも少なくないようです。
たかが水虫、されど水虫なのです。足にできる爪水虫の多くは足の水虫(足白癬)から移行します。水虫人口はとても多くて日本人の約25%にものぼるといわれています。珍しい病気でもなんでもありませんから、多くの方はかぜと同じような感覚で受け取ってしまうようで、まず、市販の水虫薬を使うようです。
市販薬を使用して一旦症状が治まると、人間は薬を使うのも面倒になる動物ですから、そこで中断してしまいます。すると、完治していない場合は再び水虫の症状があらわれます。これを何度も繰り返していると爪水虫になってしまう可能性も高くなります。水虫の症状が治まっても、少なくともあと1ヵ月は薬を使うようにしましょう。